TONDA トンボのヤゴ標本?の製作こぼれ話

集めてきたときの ポーズで大きさが違います

前回の記事の続きになります

去年の秋に 作ってみたい! と作り始めて暇をみては 削り 磨きの日々でした

過去に透明樹脂のペーパーウエイトを作ったことが有り 最適な素材と思い

使用したのですがこれが難儀な素材で  固いような柔らかいような不思議な素材

A液とB液を混ぜた時から化学反応が始まって硬化してゆくのですが

型から抜き切ったり削ったり磨いたりできるのは24時間後

放置しておくと表面が硬化し にわかに硬くなった?と磨くとまた柔らかくなる印象

内部は化学反応が続いていて極わずかな表面 空気中に露出している部分だけ固い

そんな感じで 後先考えずに簡易な型で作業を始めたのが混乱の始まりでした

 

形状やそれぞれに目指す完成形の自由度が欲しかったので作業できる余地あった方が良いと 削って 磨いて 完成させるを選んだのですね エンドレスな状態に・・・

 

極小さな傷もラッカーシンナー系のクリア塗装してしまえば消せると素材購入元の賢者は薦めいたのですが 手にしてくれる方が 磨くのに挑戦できたほうがいいかとも

想ってしまったのですね。 よって樹脂地肌です。

 

元来優柔不断な性格があだになったとも いえますね 悩ましい混乱の日々でした

完成形のつやつや ピッカピカの型を作って  それに流し完成形にする・・・

ってのが正攻法だったかもしれません。

ハンドメイドで友人えのプレゼントであったり販売したもの一品ものが多く

一つ完成させるのにやっとなのに  12個も作ったので

作業の連続が続き煩雑になり これは磨けた!  

これは完了した!と思いきや あぁこんなとこに傷残ってた・・と

年内完成はできぬまま 今年になって・・・  

理想は水鳥のスイスイ~なのですがね

水面下のバタバタ水かきの有る足で~ 実際は水かきも付いてないもんだから

バタバタしても進みませんでした。

削ったり磨いたり・・・

採集した抜け殻は 褪せたような半透明の乾いた まさに抜け殻でした

初見 おお!こんな精緻で可愛らしい  

 

水場での遊びはザリガニやカエルと遊ぶのがもっぱらで 

水藻がたゆたうなかウゴメイテいたのだろう ヤゴは地味な存在で

少年期は全く興味持つこともなくスルーでした。

 

 

 

が! カラカラの 乾いた抜け殻 本体は飛んでった~~~~~ってのに

グッときてしまったのですね、せっせと集め持ち帰り 家族に見せたら 

 

開口一番 勘弁! みなくていいよ~!気持ち悪い!

 

ええぇ~~~そうなの~~?まじかぁ~~;;

 

 家族の理解は得られず・・・ 

 

飛んでったんだよ~・・・とやや悲しくなる。

乾いてカサカサのやご

家族の反応で  マニアックとか ニッチな 物事?ええぇ~ 嘘ー!そうなのか?

と思いつつも

作業は続けました・・・わかってくれる人に見てほしーなーってのもあって

 

乾いた抜け殻に 樹脂の潤いが及ぼし 色褪せたていた模様が明瞭に見えるようになったのでしょう なんかシャープな印象になって 細部がほんと明瞭になったのです。

眺めては きれいだな~と

強い光源をあてると メタリックに光るのです 気泡が噛んでしまったのは半分失敗

ですがそれもまた 光るんです ルーペ使って細かな観察も楽しく興味深いです

 

そうでした  製作こぼれ話でした・・ 簡略な工程一連の流れを

きれいな筆などで 抜け殻表面の塵などをはらい  樹脂を流す型を用意

底面になる樹脂を流し硬化を待ち ある程度硬化したところに 抜け殻を配置

樹脂の比重より抜け殻は軽く 底面より浮き上がってしまうのを定位置に戻しつつ

抜け殻本体内にも樹脂を流しいれ 中性浮力にやっとなり 安定した状態で気泡が抜けるのを待ち 三度目の樹脂を流し 硬化待ち その後1週間程度硬化させ型を壊し

分割し 完成形に向けての 削る 磨くの作業となりました 

三度に分けて注型したので  側面から見ると三層になっていることが分かります

真空脱泡機などが有ればほぼ気泡も抜け管状の部分や空に向けてドーム状の場所も

気泡を抜くことも可能だったのでしょうが・・ たられば言うても仕方ないですね

 

細心の注意で埃塵 とったつもりでしたが 猫の毛が一緒に入ってしまったり

硬化中に斜めになったものも有ります 個々のポーズは 壁面に添っていた者

ロープ状のものに つかまっていた形 そのままです 完成時の大きさの違いも

大の字だったものは大きめに こじんまりしてたもの はこじんまりと小さめに

台座を設けたのも これは特別とか無く丸い形状が 転がってしまうのを避ける

そんな理由で作ってセットにしたのでした 保管やプレゼントに 箱が有った方良い?

と一個一個色紙とボール紙で箱作って箱入りにしました。

 

あぁ!  羽のポケット! とか 模様は?など 興味深い

 

抜け殻ですので 無価値と思う方も居られても仕方ないですね 

価値観のちがいですから 

作者 漫画家でもありまして ネタとして 思っていた事有りまして

森羅万象におよぶことと その瞬間が奇跡であり 奇跡的なんて 的付ける事

なんだい!その  的 って 的じゃないのよ  

そのまんまその瞬間が奇跡なんですよ!って 作品にする予定で悶々としていた中

去年色々あり そのさなかに ヤゴの抜け殻と未知との遭遇だったもので

この小さきものの 生命 サイクルの中残していった抜け殻 

まさに 奇跡 って まぁ 危ないくらい情緒的

そんな想いのなか  製作にいたった ものですのでプチ カルト感?

あぁ これが  照れや 自嘲の  ひねくれ者天邪鬼

 

まじりっけない正真正銘の奇跡の瞬間 見てほしいなぁ~~ ってのが

とんぼ  飛んだ! に込めたそのまんまの想いであります。

 

それ!売り物にするのかい! って 罵声あっても 気にしません

正直生活かかってまして なさけね~~笑い

そこらへんの葛藤もあって 標本って言う程の正確なデータや精緻さはなく

ペーパーウエイトってのも  なんか細い

ハンドメイドのカテゴリーなのですが 欲しい方いると信じて進みます。

 

 

すこし昔とんぼみたいですが・・

色々作ってきたのですが  手元に残っているものは わずかで

紹介できるものは後程 別記事にしようと思います。