こんなものを作ってみた

ここで一片の詩をご披露


儚き一瞬の輝きに思いをはせる

その一瞬は尊き自然の一環の奇跡の一瞬で
その環は時を重ねさらに続いて行く螺旋の上昇運動


個は儚いが種のいとなみは螺旋運動の力強い上昇を続ける

その瞬間の一点に過去と未来を想う


要訳 本音

作者談

昆虫採集の標本は苦手でした 秋のある日飛び交うたくさんのトンボたち
そのさなかヤゴの抜け殻に気が付き 眺めたところ 興味深し!カラカラに乾いた
トンボたちの脱ぎ捨てた抜け殻は 繊細で壊れやすく 吹けば飛ぶような軽さ

似たような物として 蛇の抜け殻や さなぎ カマキリの卵 ハチの巣
一見 自然の生き物たちの廃品の様ですがよっくと見たら 
その繊細さに気が付きます

 

後に続けとばかりに空え

自然に帰すべきが正しい事は充分承知の上で手元に残し
損傷を防止するべく透明樹脂を使用して
美しい精緻な細部を眺める事を可能にしました

 

抜け殻の主は空を飛んで種を存続し また新しい季節を迎え
そのプロセスを続けてゆくのです いささかエゴもあるのですが
その自然の一点の美しさは一見の価値あり!と 勝手に思い込んで
製作に至りました。

水の中で適した姿の中 空飛ぶための羽のポケットを背負って暮らしていたのですね。

 

ありがたい御利益や絶滅危惧種などの希少性は御座いません
あしからず 

また特別高価な素材でもございません が!一個一個手探りしつつ
作りました!完璧とは言えませんが悩みつつ指紋すり減らし磨きました
どうか一つお手元に。

 

出来上がった!とんぼ とんだ!と 半分ダジャレの屋号のハンコも削って

(綴りが間違ってるとか 野暮な突っ込みはご勘弁ください 

見た目の収まりのよさ優先です)

 

ここまでひっしこいて作ってきたのですが 名称が悩みです 

標本と言えるほどの正確さは無く ペーパーウエイトには軽すぎるし

どうしましょう。

 

 

 

飛び立ったトンボの残した抜け殻